ルノワールの生涯
優しい色使いで美しい
印象派という言葉は、誰しも一度は聞いたことがあるでしょう。
これは19世紀後半に、フランスで起きた芸術運動の一つです。
その特徴とは、描きたいものの光や空気を描こうとしている点にあります。
見たものをそのまま描こう、というのではなく、光や空気を感じて色にしているのです。
光=黄色や白、ではないのです。
肌の色=肌色でもありません。
光をよく見ると、ピンク色やオレンジ色など、様々な色からできているのです。
肌も光があたって、青色やピンク色など、様々な色が合わさって、肌色に見えるのです。
この世にある色というものはそもそも、光があたるからこそ現れるものですから、言ってみれば、光に色があるようなものです。
また、光が空気中の埃にあたって反射してきれいな輝きが現れることもあります。
光や空気を描くことで、自然と、やわらかくて優しい色使いになっている作品が多いです。
中でもルノワールの作品は、とても美しいです。
色使いが美しいことはもちろんですが、それに加えて、作品に出てくるすべての女性が、とてもやわらかく美しいのです。
それは、触れた時の感触が想像できるほどです。
ルノワールの作品を見ていると、癒されて、幸せな気持ちになるので、とてもおすすめですよ。